新技術の開発で再生可能エネルギーの創出も
国土交通省は、B-DASHプロジェクト(下水道革新的技術実証事業)の平成27年度実施技術を選定したことを発表した。
B-DASHプロジェクトとは、新技術の研究開発および実用化を加速することにより、下水道事業におけるコスト縮減や再生可能エネルギー創出等を実現し、併せて、日本企業による水ビジネスの海外展開を支援するために実施されているもの。
現地施設または実規模レベルのプラントを用いて実証を行うため、大規模な事業となることも多い。
そこで、毎回テーマを決めて、実証事業の提案を公募しており、今回は、「下水管路に起因する道路陥没の兆候を検知可能な技術」および「下水処理水の再生利用技術」の2テーマについて実施技術を募集。学識経験者からなる「下水道革新的技術実証事業評価委員会」による厳正な採択審査を行い、実施技術を選定した。
選定された実施技術
「下水管路に起因する道路陥没の兆候を検知可能な技術」では、以下の3事業が選定された。
・「車両牽引型深層空洞探査装置の実用化に向けた技術実証事業」(実証フィールド:船橋市)
・「三次元陥没予兆診断技術に関する実証事業」(実証フィールド:豊中市)
・「陥没の兆候の検知を目的とした空洞探査の精度と日進量の向上技術の検証」(実証フィールド:名古屋市、相模原市)
次に「下水処理水の再生利用技術」については、実証フィールドは糸満市浄化センターである「下水処理水の再生処理システムに関する実証事業」が選定されている。
(画像は日本下水道協会 下水道広報用「下水道イラストファイル」より)

国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000271.html国土技術政策総合研究所 下水道研究部下水処理研究室
http://www.nilim.go.jp/lab/ecg/bdash/bdash.htm