タケエイが横須賀市で都市型バイオマス発電事業
株式会社タケエイは4月14日、神奈川県横須賀市での都市型バイオマス発電事業として「株式会社横須賀バイオマスエナジー」を正式に設立することとしたと発表した。
この件では、同社は2月18日に、同発電事業の立ち上げについて具体的な検討を開始することを決定したと報じていた。なお、同社での発電事業は、これが4件目となる。
この事業は、これまで3件の森林間伐材を燃料とする木質バイオマス発電プロジェクトとは異なり、首都圏と近郊の自治体や造園・建設業から排出される伐採木や剪定枝、および間伐材等の木質資源を主燃料として発電を行う「都市型バイオマス発電」となる。
地元での小売電気事業への参入も計画
燃料の木質資源は、同発電所内に併設される同一法人運営の木質燃料製造施設で加工される燃料チップのほか、同社子会社の株式会社タケエイグリーンリサイクルと地元のチップ製造・木材加工業者で加工された燃料チップを仕入れ充当する。
さらに、これまで有効活用されていなかった廃棄物由来の廃プラスチックを原料に、同社の川崎リサイクルセンターにてRPF※1 化したものを燃料として活用するという。
※1 RPF:Refuse derived paper and plastics densified Fuel
主に産業系廃棄物のうち、マテリアルリサイクルが困難な古紙と廃プラスチック類を主原料とした高品位の固形燃料(一般社団法人 日本RPF工業会による)
発電した電気は、東京電力を含む小売電気事業者への売電を予定する。さらに発電した電気の供給についても、他プロジェクトと同様に今後、地元での活用を前提に都市部に電気を供給する地産地消型エネルギー実現に向け、小売電気事業への参入も計画している。
なお、同発電所の運転は24時間/日稼働で、年間運転日数は330日とし、売電開始は2018年頃を予定している。この発電量は約6,800kWで、これは一般家庭約15,000世帯分の年間消費電力量に相当する。
(画像はプレスリリースより)

株式会社タケエイ プレスリリース
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/2月18日の同社発表記事
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/