大規模な洋上風力発電所
自然電力株式会社は、マルショウ運輸株式会社と共同で設立した淡路風力発電株式会社が、環境省の公募事業である「平成28年度風力・地熱発電に係る地域主導型の戦略的適地抽出手法の構築事業」に採択され、洲本市五色沖が同事業のモデル地域に選定されたことを発表した。
今回の事業は、事業主が兵庫県洲本市で、共同提案者が淡路風力発電。洲本市五色沖のモデル地域の面積は約3,400ヘクタールとなっている。5メガワットの風車を最大20基程度設置して洋上風力発電を行い、発電所規模は最大100メガワット程度を想定している。
環境面・経済面・社会面などから多面的に検討
洲本市の位置する淡路島は、「エネルギーの持続」などの柱を掲げて、2011年に地域活性化総合特区「あわじ環境未来島特区」の指定を受けた。
その取り組みにおいて、2050年の電力自給率100%を目標として、洲本市五色沖での洋上風力発電の事業化が検討されてきた。
しかし、同海域では、各種法令に基づく指定地域等への配慮に加え、実測とシミュレーションによる風況、景勝地等からの景観、漁業への影響といった社会経済的な側面、また、海にすむ哺乳類など、環境面から配慮すべき対象も複数あり、多面的な検討が必要となっていた。
自然電力は、国内における風力発電事業の従事経験者や、自然エネルギーに関する多面的な評価について学術的な専門知識のある社員を有しており、自然エネルギー発電所立地地域における地域活性化への取り組み実績がある。
こうしたことから、同社は、マルショウ運輸と共同設立した淡路風力発電による同事業が、各関係者間のスムーズな合意を生み出し、淡路島地域全体に資する洋上風力発電事業の基礎となることを目指して、取り組みんでいく意向を示している。

自然電力株式会社 ニュースリリース
http://www.shizenenergy.net環境省
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