王子HDと三菱製紙、共同バイオマス発電事業開始
王子ホールディングス株式会社の100%子会社である王子グリーンリソース株式会社と三菱製紙株式会社は3月28日、バイオマス発電事業を目的とする合弁事業会社「エム・ピー・エム・王子エコエネルギー株式会社」を設立し、三菱製紙八戸工場構内にバイオマスボイラを設置することで合意したと発表した。
新会社は、青森県八戸市にある三菱製紙八戸工場の敷地内にバイオマスボイラ設備を設置する。発電設備の運転および保守は三菱製紙が担い、バイオマス燃料の調達は主として王子グリーンリソースが行う予定という。
また発電した電力は、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取)制度を利用し電力会社に販売するとし、この事業の開始は、平成31年6月を計画している。
三菱製紙八戸工場構内で約5.3億kWh/年の売電を計画
新会社は、3月1日設立で三菱製紙八戸工場構内を所在地とし、この事業内容は、発電および売電事業のほか、付随または関連する一切の事業としている。
この資本金は500万円で、王子グリーンリソースが55%、三菱製紙が45%の出資比率となる。また代表には、王子グリーンリソース常務取締役の田熊聡氏が就く。
【発電設備概要】
設置場所:三菱製紙 八戸工場構内
設備能力:235t/h(ボイラ蒸気発生量)約75,000kW(発電能力)
売電量:約5.3億kWh/年
売上高:約110億円/年
使用燃料:木材チップ、椰子殻等のバイオマス燃料・石炭
投資額:約240億円
(画像は王子ホールディングスHP)

王子ホールディングス株式会社 プレスリリース
http://www.ojiholdings.co.jp/content/files/news/2016/