掛川市の大規模風力発電事業
一般社団法人グリーンファイナンス推進機構は、地域低炭素投資促進ファンド事業として、日本風力開発株式会社の計画する風力発電事業に出資を行うことを決定したと発表した。
今回の風力発電プロジェクトは、静岡件掛川市において、特定目的会社(SPC)である掛川風力開発株式会社が風力発電事業を行うもの。
日本風力開発株式会社は、同プロジェクトに対して普通株式として6.1億円を出資し、これまでに培った風力発電事業の経験やノウハウを活用して、地元を連携して事業を実施していく。
計画されている風力発電所は、EPCを中心に地元の建設業者を活用して建設を行い、2018年春に完成する予定。発電規模は13.8メガワットで、発電電力は中部電力株式会社へ売電する予定となっている。
環境政策推進や地域活性化を期待
一方、グリーンファイナンス推進機構は、優先株式として5.9億円の出資を行う。
同機構が今回の出資を決定した理由は、まず、掛川市の環境政策と合致する取り組みであったことがあげられる。同市では、「環境日本一」を目指して、再生可能エネルギー導入推進やスマートシティプロジェクトの実現に注力しており、同市からもプロジェクトの成功を期待されていることが評価された。
また、地域住民や地元自治会の協力のもとで開発が進められており、工事の一部は地元建設業者への発注が計画され、SPCから地域へ協賛金も支払うことによって、地域活性効果が見込まれている。
さらに、二酸化炭素排出の抑制・削減に寄与していることも要因となった。

地域低炭素投資促進ファンド
http://greenfinance.jp一般社団法人グリーンファイナンス推進機構
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