木質バイオマス事業推進への具体策
株式会社エジソンパワーは、2016年4月5日に東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催される、シンポジウム「点から面へ~岩手県の経験と今後の木質バイオマス熱利用拡大のための具体策」において、同社のバイオマス事業部長がパネリストとして参加することを発表した。
このシンポジウムは、NPO法人バイオマス産業社会ネットワークが主催するもの。
プログラムでは、東京農工大学工学研究院教授の秋澤淳氏による「熱エネルギーの合理的利用とは」、岩手県林業技術センター上席専門研究員の中村文治氏による「岩手県の木質バイオマス利用普及への取り組みと課題~チップボイラーを中心に~」、サステナジー株式会社代表取締役の山口勝洋氏による「木質バイオマス熱供給事業の実践と考え方~紫波町オガールを事例に~」の3つの講演が予定されている。
その後行われるパネルディスカッション「点から面へ~岩手県の経験と今後の木質バイオマス熱利用拡大のための具体策~」のパネリストとして、同社のバイオガス事業本部本部長である出納雅人氏が参加することとなっている。
秋田県の先進的な事例を紹介
CO2排出量の削減などの環境保護が求められている昨今、入浴施設や福祉施設、病院や食品工場などで、大量に使用される石油ボイラーを地域の未利用材を利用した木質ボイラーに代替するという動きがあるが、全国的にはまだ木質ボイラーなどの熱利用機器が割高であること、取扱業者が限られていること、燃料供給インフラが整備されていない等の理由から、普及が遅れている状況だ。
その中で、岩手県では、10年以上にわたり、先進的な木質バイオマス利用が行われており、公共機関を中心に100台近い木質ボイラーが導入されている他、木質チップボイラーによる地域熱供給が開始されたり、木質燃料供給インフラの整備が行われたりして、他地域の参考になる事例が多数存在している。
そこで、その岩手県の事例の調査研究分析を踏まえて、今後、日本全国での木質バイオマス熱利用を拡大する方策について議論し、関係者へ具体的な提案を行うことで、利用普及に資することを目的としたシンポジウムが開催されることとなったものだ。
シンポジウム参加申し込みは、NPO法人バイオマス産業社会ネットワークのホームページから行うことができる。

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