統合生産制御システムを納入
横河電機株式会社は、子会社であるヨコガワ・タイランドが、タイの小規模発電事業者12社が新たに建設するコンバインドサイクル発電方式のコージェネレーションプラント向け制御システムの受注を内定させたことを発表した。
ヨコガワ・タイランドが、今回納入する製品は、火力、燃焼タービン、再生可能エネルギーなどのあらゆる発電所に対応する統合生産制御システム「CENTUM VP」。
これは、スタービン・排熱回収ボイラ・蒸気タービンを統括して監視・制御を行うもので、発電所のエンジニアリング、据え付け支援、試運転支援、運転員訓練支援を実施する。
長期にわたる12件の大規模受注
タイでは、経済発展に伴う電力の需要増加に政府が対応するなかで、小規模発電事業の建設プロジェクトが多数計画されており、横河電機は、2015年に、「Bang Pa-in Phase 2」、「TJ Cogen」、「SK Cogen」、「TP Cogen」、「KCE Cogeneration Plant Project」向けの受注を獲得している。
そして、今回のプロジェクトは、タイの民間発電事業者Gulf Energy Development社と三井物産株式会社が共同出資して設立した小規模発電事業者12社が、バンコク郊外の工業団地内にコージェネレーションプラントを建設するものであり、ヨコガワ・タイランドは、12件すべてのプロジェクト設計、タイ国内の資機材調達、工事、試運転を実施する東洋エンジニアリング株式会社から、発注内示書を受領した。
プロジェクト案件の発電容量は、13万キロワットが3件と12万キロワットが9件で、総設備発電容量は147万キロワットとなっており、稼働開始時期は、2017年5月から2019年7月までが予定されている。
横河電機では、プラントの安全・安定操業に貢献し、東南アジアおよび南アジアの電力分野向け制御ビジネス市場において、年間1億ドルの受注を目指していく意向だ。

横河電機株式会社 プレスリリース
http://www.yokogawa.co.jp