東上田ダム設備を利用した水力発電事業に関する協定
株式会社シーテック※と中部電力株式会社は2月4日、岐阜県下呂市にある中部電力の東上田ダム設備を利用した水力発電事業に関する基本協定を締結したと発表した。
シーテックは、同ダムの左岸に「さこれ水力発電所」(発電出力:370kW)を建設、既設の取水口から維持流量分を取水し、新設する水圧管路で下流側に導水して、立坑内の水車・発電機で発電する。
これは河川環境を維持するための放流水を有効利用した維持流量発電所で、運転開始は2018年7月の予定という。
秋神水力発電所に続いて同社2か所目の維持流量発電所
この基本協定では、シーテックが同発電所を開発・運営するために中部電力の設備を利用することから、設備の所有・管理区分や、発電に関する管理や運用の基本方針などを定めていて、発電した電力は全て中部電力が買い取る計画としている。
シーテックが水力発電所を開発するのは、今年4月に運転開始を予定する秋神水力発電所(同じ中部電力グループの維持流量型)に続いて2か所目となる。
※ 株式会社シーテック
昭和37年に創立した中部電力のグループ企業で、電力・情報通信・土木建築部門の建設・保守業務を通じて電力安定供給の一翼を担う。風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギー事業にも積極的に取り組む。
(画像はプレスリリースより)

株式会社シーテック ニュースリリース
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