架線式蓄電池電車、平成28年秋の営業運転開始を予定
JR九州は1月29日、これまで採用していた気動車に代え、次世代車両として開発を進めてきた架線式蓄電池電車の車両デザインなどが確定したと発表した。
同車両は今後、この4月から試運転を始め、平成28年秋の営業運転開始を予定している。
車両のコンセプトは、『人と地球の未来にやさしい』をイメージした車体で、現行の817系をベースに地球をイメージした青色が映え、環境へのやさしさを表現したものという。
またこの特長は、架線のない区間は蓄電池の電力だけで走行し、ブレーキ時に発生する回生エネルギーを蓄電池に充電することで高効率を実現した。また客室照明にはLEDを使用するとともに、室内温度環境維持のため『スマートドア』を採用し、省エネ効果を実現したこと。
視認性の良い液晶画面『マルチサポートビジョン』
さらに、バリアフリー・ユニバーサルデザインを追及した視認性の良い液晶画面『マルチサポートビジョン』を用い、停車駅や乗換案内等のほか、車両内の電力の流れを解説するエネルギーフローも表示するようにした。
なお、同車両を導入する区間は、非電化区間である筑豊本線(若松線)の若松駅から折尾駅の間となり、今後は以下にて車両の代替を進めるという。
今後のスケジュール(予定)
平成28年4月: 試験運転を開始(1編成2両)
平成28年秋 : 営業運転を開始(先行投入)
平成29年春 : 6編成12両を追加投入
(画像はプレスリリースより)

JR 九州 プレスリリース
http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/717/chikudennchidennsha.pdf