電力小売の全面自由化に向け、地産地消で経済活性化
株式会社とっとり市民電力と伊藤忠エネクス株式会社は1月21日、電力事業での業務提携の契約を締結したと発表した。
とっとり市民電力は、総務省が推進した「分散型エネルギーインフラプロジェクト」に応じ、鳥取市が産官学金連携で取り組み誕生させた地域の新電力会社で、鳥取ガス株式会社と同市が2015年8月に設立した。
とっとり市民電力の運営は、鳥取ガスが主体となって行うこととし、代表は鳥取ガスの児嶋社長が兼務する形。とっとり市民電力は電力小売の全面自由化に向け、エネルギーの地産地消による地域経済の活性化を目指している。
伊藤忠エネクス、電力事業をサポート
一方、伊藤忠エネクスは、とっとり市民電力が展開する電力事業に、発電・需給・販売面でこれまでつちかってきた知見やシステムなどを提供し、電力需給の管理や電力供給を安定して行うべくサポート業務を担うという。
また伊藤忠エネクスは、事業戦略の一環として「バランシンググループ形成」を展開していて、自治体・異業種事業者向けに同様の小売電気事業支援サービスの提供を、今後拡大していく予定とのこと。
そして鳥取ガスグループでは、とっとり市民電力を電力小売事業のコア事業者と位置付け、鳥取ガスと鳥取ガス産業両社のユーザーに向けても、電力小売事業の展開を検討している。
なお今回のシステムでは、システムパートナーに株式会社エヌ・ティ・ティ・データを位置付け、小売電気事業に必要なシステム機能を提供していくとのこと。
(画像はプレスリリースより)

伊藤忠エネクス株式会社 プレスリリース
http://www.itcenex.com/newsrelease/2016/pdf/160121.pdf