農業用水を利用して出力37kWを発電
株式会社洸陽電機は6日、岩手県八幡平市で小水力発電所の建設に着手したと発表した。同市の松川土地改良区が管理する施設の農業用水を利用して発電を行うもので、発電所名は松川小水力発電所となる。
この発電所は、同社が事業者となって後藤川幹線水路の落差工に同社製の小水力発電設備「パワーアルキメデス」を設置、農業用水を利用して出力37kWの発電を行うものとなるが、同種施設で民間事業者が単独で発電事業を行うのは、東北では初めてという。
地域貢献型水力開発事業に位置付け、4月運転開始予定
平成27年10月29日から建設を始め、平成28年4月下旬に運転を予定していて、年間発電量は約30万kWh(一般家庭の約92世帯分に相当)を見込んでいる。
なお同社では、この事業実施に当たり採算性確保を図るべく、通年発電できる利点を活かした発電計画の最適化とともに、土木・発電設備の大幅な合理化で建設費を抑え、事業採算性を向上させたとしている。
また同社は、事業を「地域貢献型水力開発」の一環と位置付け、調査・建設・維持管理面で地元と密着した事業体制を構築している。そして今後も、この事業をモデルケースに、地域の方々と連携した水力開発を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社洸陽電機 ニュースリリース
http://www.koyoelec.com/news/release/20160106-1314.html