日立が三菱重工から2.5MW風力発電システムのライセンスを取得
株式会社日立製作所は、12月14日、三菱重工株式会社の2.5MW風力発電システムに関する国内ライセンスを取得したと発表した。
日立製作所は、三菱重工の2.5MW風力発電システム(MWT100A/2.5)に関し、同社が国内の陸上風力発電所に向けて製造、販売および保守などを可能とするライセンス契約を三菱重工から取得した。
今回ライセンス供与を受ける2.5MW風力発電システムは、発電装置を格納するナセルが一体型となっており、同規模の風力発電装置と比べて小型かつ軽量であることから、輸送コストや、建設コストを低減する装置だ。
日立製作所は「長期エネルギー需給見通し」に貢献
経済産業省は2015年7月に公表した「長期エネルギー需給見通し」で、2030年までに再生可能エネルギーの割合を22~24%にする目標を掲げている。更にFITの後押しもあり、風力発電市場は現在規模から約3.4倍に拡大する見込みだ。
このような拡大により、国内の陸上風力発電市場では、限られた立地の中で条件に適した規模の風力発電システムが求められることとなる。
同社は今回のライセンス契約により、発電容量が2MW以上の機種を新たにラインアップに加えることで、市場のニーズに対応することができ、また三菱重工は、同社が培ってきた風力発電システム技術を日立製作所に供与することで、国産風車による日本の再生エネルギー分野の発展に貢献することとなる。
(画像は日立製作所・ニュースリリースホームページより)

日立製作所・ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/12/