鳥類が風力発電施設に衝突する「バードストライク」
日本気象協会は7月20日、国内初となる「風力発電施設におけるバードストライク検知システム」(以下、同システム)を開発し、販売を開始したと発表した。同システムは、日本気象協会監修のもと、日本電業工作株式会社、株式会社LinkProと共同で開発したものだ。
バードストライクとは、鳥類が風力発電施設に衝突する事故のことで、危険性が問題となっている。
しかしながら、これまでのバードストライク対策は、月に1日から2日間のみ、人間が目視で確認するにとどまっていた。また、目視による確認であることから発見率が非常に低く、バードストライクの実態の把握は困難とされてきた。
バードストライクを24時間365日 自動で検知
同システムの特長は、高画質赤外線カメラを使用し、動画で鳥類等の監視・自動検知を行うこと、また、監視動画は無線技術を利用して、最大20kmの距離までリアルタイム映像の転送が可能となることだ。
同システムを利用することにより、バードストライクを24時間365日、自動で監視することが可能となる。
さらに、同システムは、既存の風力発電施設にも設置可能であるほか、洋上風力発電所での利用も見込まれている。
同システムの導入を希望する企業は、日本気象協会 環境・エネルギー事業部 営業課まで問い合わせのこと。
電話は03-5958-8142、E-mailはke-eigyo_kankyo@jwa.or.jpまで。
(画像はプレスリリースより)

日本気象協会(プレスリリース)
http://www.jwa.or.jp/news/2016/07/post-000703.html