ダルハン市に出力規模10MWの太陽光モジュールを設置
シャープ株式会社と重光商事株式会社※ は、モンゴル国の現地企業と組み、3社共同で同国初となる太陽光発電所(メガソーラー)事業に参画することで契約に合意し、同日にウランバートル市で調印式を行ったと発表した。
※ 重光商事株式会社
タオルなどの繊維素材や建材関連の貿易商社。新規事業として太陽光発電所事業に取り組み、現在国内で8箇所(計9.2MW)の発電事業を展開する。本社は石川県金沢市。
この発電所は、モンゴル国ダルハン市の敷地面積約291,000m2に、出力規模10MWの太陽光モジュールを設置するもので、年間予測発電量は約14,182MWh/年を見込み、この想定するCO2排出削減量は年間約14,746tとのこと。今月下旬に着工し、今年12月に商業運転を開始する予定という。
石炭に依存するモンゴル国にクリーンなエネルギーを供給
この事業は、環境省が実施する「二国間クレジット制度を利用したプロジェクト設備補助事業」の採択を受けて推進するもので、途上国で日本の優れた技術を活用してCO2排出削減事業を行い、温室効果ガス排出削減効果の測定・報告・検証をする。
これにより算出された排出削減量は、二国間クレジット制度により日本の排出削減量として計上される。事業者側には、優れた低炭素技術の初期投資費用の2分の1を上限に、設備補助が行われることになっている。
シャープは、太陽光発電に関する技術やノウハウをモンゴル国へ導入することで、エネルギー源を主として石炭に依存する同国にクリーンなエネルギーを供給し、温室効果ガス排出量の削減に寄与するほか、二国間クレジット制度により、日本の温室効果ガス排出量削減目標の達成にも貢献することとなる。
(画像はプレスリリースより)

シャープ株式会社 プレスリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/160719-a.html