月島機械、室蘭市に建設の発電設備で発電開始式を開催
月島機械株式会社は6月1日、室蘭市と締結した「蘭東下水処理場消化ガス発電事業」調印に基づく発電設備を建設し、この5月31日に「発電開始式」を開催したと発表した。
この事業は、北海道初のFITを活用した下水汚泥消化ガス発電事業となる。なお、消化ガスはバイオガスの一種で、下水汚泥の嫌気性発酵により発生するガスを発電に有効活用することで、化石燃料節減と同時にCO2削減に寄与することになる。
市の「室蘭グリーンエネルギータウン構想」実現を目指して
また同事業は、民間の資金とノウハウを活用した民設民営方式によるものとなり、同社が自己資金で発電設備を建設、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく固定価格買取制度(FIT)を活用し、20年間の発電事業を行うという。
なお同社は、下水処理場での汚泥処理に強みをもち、汚泥消化設備・ガス貯留設備と発電利用設備とに豊富な実績を誇るほか、上下水道でのPFI・DBO事業をはじめとした「ライフサイクルビジネス」を積極的に展開していて、長期事業運営に必要な豊富な実績とノウハウを培ってきている。
そして同社は、これまでのノウハウを最大限に活かし、効率的で安定した発電事業の運営を行うとともに、事業を通じて、室蘭市が進める「室蘭グリーンエネルギータウン構想」の実現と循環型社会の構築を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)

月島機械株式会社 プレスリリース
http://www.tsk-g.co.jp/up_pdf/201606011440.pdf