太陽電池パネル劣化を診断するシステムを開発
西進商事株式会社は2月9日、太陽電池パネルの劣化を診断するシステム「Solar EL Explorer」を開発したと発表した。同製品は、メガソーラー発電所などでの利用に特化したもので、株式会社アクティブ・ソーラー・イノベーションとの協力により実現したもの。
これまでの劣化診断方法としては、電気的計測や温度による計測での診断が行われてきているが、この方法では発電電力を低下させている太陽光パネルを確実に特定するのが難しく、正しい結果が得られなかったという。
EL画像と電流電圧特性の測定でパネル劣化を評価
新たに開発したシステムは、奈良先端科学技術大学院大学が特許取得した技術によるもので、太陽光パネルのストリングに電流を流すことで発生する太陽電池固有のエレクトロルミネッセンス(EL)光を、超高感度カメラにより捕捉して撮影する方法となる。
さらに撮影したEL画像と、電流電圧特性(I-V特性)の測定により、ユーザー側は太陽電池パネルの劣化の評価が容易に行えるようになるとのこと。
主な特長としては、EL画像撮影は容易なため現場で短時間直接計測ができることと、日没後の測定をすることにより売電ロスが生じないないことがある。
また、電源制御と診断機能を持つタブレットPCを使用することで、データー取得が軽快に行える。このほか、多様なカメラポジションを柔軟に選べる専用カメラクレーンと、レンズを手元で操作可能なリモートノブなども用意した。
(画像はプレスリリースより)

西進商事株式会社 ニュースリリース(@Press)
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